岐阜県は11日、外国籍の40代男性が新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に感染したのを確認したと明らかにした。国内での確認は13例目。4例目の感染者と同じ飛行機に乗り、滞在先のスリランカから、ドーハ経由で4日に成田空港に到着していた。入国時の検査は陰性だったという。地方自治体がオミクロン株感染を確認するのは初めて。これまでは全て検疫で見つかっていた。
記者会見した古田肇知事は「市中感染ではない」と強調した。厚生労働省も自宅での健康観察中に感染が判明したため「水際措置により把握した事案だ」と説明。市中感染を否定し、機内や海外での感染の可能性があるとみて調査している。
県によると、感染したのは同県海津市に住む男性。成田空港に到着した後、知人が運転する車で海津市の自宅に戻ったが、7日夜に熱などの症状が出た。9日にPCR検査でコロナ陽性と判明、ゲノム(全遺伝情報)の解析を行っていた。
男性は米ファイザー製ワクチンを2回接種していた。10日は37度台の熱があったが11日には下がった。自宅到着後、外出していないと説明している。知人は10日のPCR検査で陰性。県外の宿泊施設で待機している。
厚労省によると、この知人以外に、国内のオミクロン株感染者の濃厚接触者で、コロナ陽性が判明した3人のゲノム解析を進めている。
広島で10人濃厚接触者
広島県は11日、新変異株「オミクロン株」の感染者の濃厚接触者が、県内で10人確認されたと発表した。いずれも5日に米ロサンゼルスから関西空港に到着した感染者の同乗者で、入国時の検査は陰性だった。
県によると、9人は県内、1人は県外の宿泊療養施設に滞在する。












