【出雲】現役プロ野球選手による高校生への実技指導が11日、出雲市矢野町の出雲ドームであった。島根県内の高校球児約150人が参加し、いずれも開星高出身で阪神の糸原健斗選手(29)やDeNAの田部隼人選手(19)らから走塁やバント、打撃のこつなど一流の技を教わった。
石見智翠館高出身で巨人の戸根千明投手(29)や、楽天の松井裕樹投手(26)ら現役選手10人のほか、浜田市出身で監督も経験した梨田昌孝氏(68)をはじめ元プロ野球選手3人が指導。島根県高野連に加盟する硬式野球部のある39校のうち37校から各校4人が参加した。
生徒たちは選手から身ぶり手ぶりを交えた実戦的なアドバイスを受けた。バントの練習では糸原選手が手本を披露し、バットの角度や構え方、姿勢を分かりやすく紹介。ノックや投球練習などもあり、プロの技を体感した。
梨田氏に打撃指導を受けた出雲西高2年の下原響さん(16)は「気付いていなかった点を指摘してもらい、上達するには、どうしたらいいかまで教わった」と話した。
糸原選手は「うまくなりたいという思いが伝わってくるいい目をしていた。島根の高校野球が強くなり、プロ野球で一緒にプレーできたらうれしい」と期待を込めた。
実技指導は日本野球機構、日本プロ野球選手会、日本高野連が主催した。
(月森かな子)