「この先どうなるかなんて、考えたくもないです」

 そう話す首都圏に住む男性は、目の前の生活で精いっぱい。大学を出てから講師をしているが、ずっと非正規雇用だ。年収は約200万円。親の年金収入も合わせて実家で生活しているが、家計は苦しい。貯金はなく、住民税や年金保険料の滞納もしばしば、という状況だ。

 男性は「いつか結婚したいと思いながら50代半ばとなり、婚活市場では全く相手にされません」と苦笑いする。80代の親が軽い認知症となり、男性が介護も担っている。正社員の仕事を探そうにも家を空けにくく、良い条件の求人があっても家から職場が離れていると諦めるしかない。「親の介護で一生が終わるのかと思うと何の望みもない」と、絶望の中にいる。

 第2次岸田文雄内閣が発足し、経済対策として18歳以下に現金とクーポンで10万円が支給される予定だが、...