衆議院選挙が終わり、国会もスタート、新政権が本格起動となった。岸田新総理が成長と分配の好循環をつくり上げるために選挙前から掲げる「新しい資本主義」とはどんなものであろうか? 11月8日に有識者からなる新しい資本主義実現会議が開催され、今後明らかになっていくであろう。

 選挙前に金融所得課税構想が話題となった。カネがカネを生むというグローバル資本主義が、世界中で所得格差を生んでいる。格差社会の是正を目指したものではないかと推測している。いずれにせよ新しい資本主義が、分配に注目しているのは確かだろう。

 そもそも、資本主義は資本家がその資本を元手に利潤を獲得し、それを分配する仕組みだ。資本家は出資をして株式会社を設立する。その資金を元手に自らが経営者になるか経営者を雇う。経営者は、ヒトを雇い、モノを作り、それを売り、利潤を獲得する。そして、得た利潤を資本家に配当する。

 長年、地方の活性化のために地域金融機関と一緒にファンドを組成し、多くの企業に投資をしてきた。利潤の多くを資金の出し手である資本家に分配するという欧米型の資本主義に嫌悪感を持つ人は地方には多い。現に、資本が株式市場で流動化されているグローバル経済下で成立することが、地方では全く成立しない。資本を投下して...