ハードパンコタメリ(出雲市里方町)の看板メニュー「パン・ド・ロデヴ」
ハードパンコタメリ(出雲市里方町)の看板メニュー「パン・ド・ロデヴ」

 素材にこだわった「体にも心にも優しいもの」を提供する店を紹介する連載企画「はるかほのやさしいお店巡り」。10月から、個性豊かな10店を紹介してきた。クリスマス向け特別メニューのある店を、番外編として紹介する。(Sデジ編集部・宍道香穂)

〇ハードパンコタメリ(出雲市里方町)
 天然酵母のハードパンを提供する「ハードパンコタメリ」。旬のフルーツや小麦粉で作った酵母の風味が魅力で、外側はカリッと、内側はもちもちの食感を楽しめる。

 クリスマスの料理に合いそうなシンプルなパンを中心に、約10種類を準備している。バゲット(330円)やクッペ(中央に切れ目が入ったフットボール型のハードパン)(450円)、食パン(360円)、カンパーニュ(490円)、ライ麦パン(320円)など、どんな料理にも合いそうなシンプルなパンを充実させる。
 生ハムを乗せて食べたり、チーズフォンデュやアヒージョにつけたりと、パーティーの食卓に彩りを添えてくれそうだ。


 ほかにも、レーズンやイチジクといったドライフルーツを混ぜ込んだパンは、お酒にぴったり。定番のロデヴ(ルヴァン種のハードパン)(450円)や人気のクロワッサン(320円)も並べる。

 5月に店をオープンした店主の栗原なぎささんは「細々とでも続けられたらと店を始めましたが、毎回多くのお客さんが足を運んでくれます。思わぬ展開で、ただただ感謝です」と今年を振り返った。
 営業は水・土曜日の午前11時から。売り切れ次第終了。
 年内の最終営業日は25日。年明けの営業再開日は、確定次第インスタグラムで発信する。

〇おやつ工房Lukka(出雲市西平田町)
 マフィンやクッキー、パウンドケーキといった焼き菓子を販売する「おやつ工房Lukka(ルッカ)」。旬の果物を使ったマフィンは看板メニューで、現在はイチジクや洋梨のマフィンで冬の訪れを感じることができる。
 クリスマスに向け、クリスマスシーズンの代表的な焼き菓子・シュトレン(950円)と、プレゼントにぴったりの焼き菓子セット「クリスマスミニギフト」(450円)を販売している。


 シュトレンは、ラム酒につけた香りの良いフルーツとナッツが入っている。お茶の時間のお供に、食後のデザートにと、クリスマス気分を盛り上げてくれそう。ミニギフトには、スパイスをアクセントにしたクッキー、キャラメルと発酵バターを用いたショートブレッド(バタークッキー)、一口大のガトーショコラの3種類が入っている。
 クッキーには、「やさしいお店巡り」で紹介した、スパイス販売「U-spice(ユー・スパイス)」(出雲市多伎町久村)のスパイスを使用している。

 イベントや出雲市灘分町の工房、西平田町の自宅玄関で販売する。販売スケジュールはインスタグラムで発信している。


〇小さなおやつ工房ここから(松江市南平台)
 「栄養補給ができるおやつ」を手掛ける「小さなおやつ工房ここから」は、グラノーラやビスケット、マフィンといった焼き菓子を販売している。看板商品はグラノーラ。オーツ麦をベースに、地元食材を取り入れた風味豊かなグラノーラは、食物繊維がたっぷり。

 クリスマスシーズンは、サンタ型とツリー型のビスケットセット(300円)を販売する。メープル味とシナモンココア味の2枚がセットになっていて、おやつに食べるのはもちろん、ちょっとしたプレゼントにもぴったりだ。

 

 店主の大野恵里子さんは「昨年11月にオープンしてから1年が過ぎ、多くの人におやつを手に取ってもらえて、とても感謝しています。これからも、おやつを通して、食べることの楽しさを感じてもらえたら」と話した。
 店舗販売のほか、ネットショップやイベントで販売している。年末年始のスケジュールはインスタグラムで発信する。

 12月も後半になり、強い寒気の影響で、凍えるような寒さを感じる日もある。年末は何かと慌ただしく、追い詰められているような感じもする。今週末はクリスマス。ひと息ついて、おいしいおやつや温かい料理を囲み、体と心を温めてみたい。