【飯南】しめ縄作りの高い技術力と伝統がある島根県飯南町で、正月用のしめ飾り作りがピークを迎えた。町大しめなわ創作館では、町注連縄(しめなわ)企業組合の組合員が作業に打ち込んでいる。
組合は出雲大社(出雲市大社町杵築東)をはじめ、全国各地の神社に、町内産の稲を用いたしめ縄を奉納する。
23日は組合員ら20人が、慣れた手つきで縁起物のウラジロやダイダイを取り付ける仕上げ作業に励んだ。
年末までに約千本を作り、県内や関西圏に出荷する。組合の那須久司専務理事(67)は「しめ縄を飾り、平穏な年を迎えてほしい」と話した。
玄関用のしめ飾りは1本1700円。29日まで同館で販売する。
(広木優弥)