日本酒の新商品「石見国養老瀧」を手にする洗川洋二店長=益田市美都町宇津川、道の駅サンエイト美都
日本酒の新商品「石見国養老瀧」を手にする洗川洋二店長=益田市美都町宇津川、道の駅サンエイト美都

 益田市美都町宇津川の道の駅サンエイト美都が10日、地元の伝承地・養老滝にちなんだ日本酒「石見国養老瀧(たき)」を売り出した。特別純米酒、原酒の2種類があり、すっきりした味わいが特徴という。

 養老滝は平安時代の854年、宇津川の山中にある高さ約20メートルの巨岩に開いた直径20センチほどの穴から、濁り酒に似た甘い水が3日間だけ湧き出し、報告を受けた朝廷が吉兆として元号を「仁寿」から「斉衡」に改めたとされる。

 「石見国養老瀧」は宇津川産のコシヒカリを使い、益田市本町の老舗酒蔵・右田本店が醸造した。いずれも720ミリリットル入りで各300本製造。価格は特別純米酒が1683円、原酒は1881円。

 サンエイト美都の洗川洋二店長(61)は「美都ならではの特産品を開発しようと企画した。すっきりした味わいの中に甘みが感じられる飲みやすい酒に仕上がった」と話した。 (中山竜一)