島根県と鳥取県が31日、それぞれ128人、69人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも30日確認分。松江市内の学校の部活動と、雲南保健所管内で開かれたスポーツレクリエーション、益田保健所管内の児童福祉施設2カ所、鳥取市のスポーツジムでクラスター(感染者集団)の発生を確認した。
島根県内の医療機関に入院していた患者1人が死亡し、県内の死者数は11人となった。
島根県の居住地別は松江市63人、出雲市20人、益田市17人、雲南市8人、安来市と江津市、県外が各3人、浜田市と大田市、津和野町が各2人、奥出雲町と飯南町、川本町、吉賀町、隠岐の島町が各1人。クラスターはいずれも30日までに松江市内の部活動で14人、雲南保健所管内のスポーツレク参加者7人、益田保健所管内の児童福祉施設2カ所で各5人の感染を確認。接触者は特定できており、施設名は公表しない。
松江市では市職員2人と市立病院職員、市立保育施設職員、市議会議員の各1人が感染。県庁東庁舎と県芸術文化センター・グラントワで職員各1人が感染し、一部業務を縮小。出雲市の出先機関、津和野町役場でも各1人が感染したが通常通り業務を続ける。出雲市内の放課後児童クラブ2カ所で2人が感染し、休所した。
鳥取県の保健所別の内訳は鳥取市39人、米子18人、倉吉12人。スポーツジムのクラスターは29日までに利用者と従業員計12人の感染を確認し、30日から営業を中止。利用者が把握できており施設名は公表しない。
鳥取市の県立中央病院の職員1人が感染したが、診療に影響はない。倉吉市役所北庁舎の職員1人の感染が31日の検査で判明したが、業務に支障はない。感染確認を受け、鳥取市の美保、さとに、松保の3保育園と認可保育施設2施設が臨時休園となった。
累計感染者数は島根9344人、鳥取9363人。31日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)17・5%、鳥取(350床)17・7%。宿泊療養は島根39人、鳥取87人。自宅療養は島根595人、鳥取549人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、福間崇広)