島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が27日、169人、99人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。出雲市内の児童福祉施設、浜田保健所管内の児童福祉施設、米子北高でクラスター(感染者集団)が発生した。新規感染者は両県とも26日確認分。

 島根県の居住地別の内訳は松江市と出雲市各65人、安来市12人、浜田市10人、益田市6人、大田市3人、雲南市と奥出雲町、県外各2人、江津市と飯南町各1人。

 新たなクラスターとなった出雲市内の児童福祉施設で8人、浜田保健所管内の児童福祉施設で7人の感染を確認。接触者は把握できているため、名称は公表しない。クラスターの累計は213件。

 松江市内では、市立学校2校で関係者計2人が感染し、学級閉鎖。市立保育施設の職員1人と島根原発の協力会社社員6人、島根県警本部の40代男性警察官1人、県東部の警察署の20代女性警察官1人も感染した。

 安来市の市立小中学校3校の関係者5人が感染し、小学1校の2学級と、中学2校の2学級が学級閉鎖となった。

 鳥取県の保健所別の内訳は米子53人、鳥取市36人、倉吉10人。

 米子北高のクラスターは21~27日に計35人の感染が判明。同校は25日から、接触のない学級を除き臨時休校している。クラスターの累計は127件。

 県中部の地方機関に勤務する県職員1人と県東部消防局の職員1人の感染がそれぞれ判明したが、ともに業務に支障はない。

 感染確認を受け、米子東高全日制と境高が学年閉鎖、鳥取市の面影小が学級閉鎖した。

 島根県は27日午前に発表した感染者を2人取り下げた。累計感染者数は島根1万3398人、鳥取1万2023人。27日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)12・9%、鳥取(350床)13・1%。宿泊療養は島根31人、鳥取120人。自宅療養は島根1242人、鳥取799人。重症者は両県ともいない。
 (清山遼太、福間崇広)