(上から届け出順。各150字以内で回答してもらった)

【まちづくり】

 線引き制度の是非や空き家対策のあり方を踏まえながら、まちづくりの方策をお示しください。

 

▽上定 昭仁氏

 線引き制度には、無秩序な市街地開発を回避する意義があると認識している。一方、市民のニーズが変化し多様化する中で、より柔軟で機動的なまちづくりのあり方を考える必要がある。近視眼的、対症療法的に進めるのではなく、市のグランドデザインをつくり、一定の規律を維持しながら、まとまりと均衡のあるまちづくりを行う。

 

▽吉儀 敬子氏

 線引き問題は、近郊農業を守ることや都市計画税の賦課の問題、人口減少時代を迎えた今後の土地利用のあり方を含む松江のまちづくり全体に関わる重要な問題を含んでおり、十分な議論と市民合意が欠かせない。「空き家バンク」事業は重要な取り組みであり、より適切に機能するよう市としての関与を積極的に強化していく。

 

▽出川 桃子氏

 線引き制度は人口が右肩上がりの高度経済成長期に設けられたもので、人口減少時代に適応した仕組みをゼロベースで見直し、税制も含め検討していく必要がある。まちづくりのグランドデザインは行政だけで一方的に決めるのではなく、若者や女性の意見を積極的に取り入れながら希望あるまちづくりに共に取り組んでいきたい。

 

【庁舎建て替え】

 市役所本庁舎の建て替え事業の進め方や、目指す政策決定のあり方をお示しください。

 

▽上定 昭仁氏

 現庁舎は老朽化、耐震不足で危険な状態にあり、市民の安全を守る災害対策拠点の機能を果たすため、速やかな建て替えが必要だ。現計画を進めながら、用途変更や利活用方策について市民の意見を聞く場を設けて検討を図る。これまで市民との意思疎通が不十分だった点を省みて、市民と対話し、共に歩みを進める市政に変革する。

 

▽吉儀 敬子氏

 現庁舎は老朽化しており、地震に耐える新庁舎建設は必要な事業だ。しかし、当初120億円とされた建設費が150億円に増額となった際、市民への丁寧な説明が不十分だった。コロナ禍で経済や行政、生活のあり方が変わる中、市民の理解と合意なしに建設を強行したことは市政への不信を広げた。市民が主人公の市政とすべきだ。

 

▽出川 桃子氏

 市役所本庁舎の建設事業は、重大な政策が市民の思いとかけ離れ、利害関係者の阿吽(あうん)の呼吸で決められてしまう「市民不在の政策決定」の象徴だ。現実的に見直しは十分可能であり、古い政治手法から決別し、建設事業を根本的に見直すことで事業費を削減し、市民と共に時代の流れとニーズに合った次世代型の市役所を実現する。