出雲弁をテーマに語る荒神谷博物館の藤岡大拙館長=松江市玉湯町湯町、玉湯公民館
出雲弁をテーマに語る荒神谷博物館の藤岡大拙館長=松江市玉湯町湯町、玉湯公民館

 出雲弁の特色や魅力を紹介する講演が25日、松江市玉湯町湯町の玉湯公民館であった。荒神谷博物館の藤岡大拙館長が「出雲弁談話」と題して方言の奥深さを語り、参加した地元住民約90人が聴き入った。

(参考)藤岡大拙さんに聞く、出雲弁の特徴(2021年11月公開)

 

 藤岡館長は出雲弁の独特な発音に触れ、「シ」の音を「スィ」と発し、動物のスズメは「スィズィメ」になると紹介。この上で出雲弁が東北地方に見られる「ズーズー弁」の一種であると説明した。

 次いで、穏やかな口調や、語尾のあいまいさという特色を解説。単刀直入な表現でないため「出雲人は何を考えているか分からない」と批判されるケースがあるとしながら、「歯に衣(きぬ)着せぬ激しい口調でないぶん、互いを尊重して話し合える言葉になっている」と説いた。

 講演は、玉湯公民館が主催する生涯学習講座「たまゆアカデミー」の一環。参加した同市玉湯町大谷の山本みどりさん(72)は「出雲弁の温かみを知り、廃れないよう守りたいと思った」と話した。 (佐貫公哉)

(参考)藤岡大拙さんに聞く、出雲弁特有の言葉(2021年11月公開)