JR山陰線最古の駅舎・御来屋駅(鳥取県大山町西坪)で28日、鉄道模型の体験会が開かれ、親子連れらが思い思いに模型を動かして楽しんだ。
大山町御来屋地区の住民でつくるグループ「支え合いのまち 御来屋」と鳥取大鉄道研究会が、地域を盛り上げようと同駅開業120年に合わせて企画した。
駅舎内に総延長30メートルの模型の線路を設置し、JR境線の鬼太郎列車や特急やくもなど、山陰地方になじみのある列車模型(150分の1スケール)150両を用意。参加した子どもたちは車掌に扮(ふん)した研究会メンバーから指導を受けながらコントローラーを操作し、運転手気分を味わった。
同研究会会長で鳥取大工学部3年生の菖蒲廻海翔さん(20)は「歴史ある駅舎で模型を動かせ、子どもも楽しんでくれてよかった」と満足した様子。住民グループの大黒辰信事務局長(62)は「学生の協力で御来屋駅を知ってもらう活動ができた。今後も活動の輪を広げたい」と話した。 (岩垣梨花)