第40回全国高校ライフル射撃選抜大会の代替大会(4月17、18日・熊本県総合射撃場など)の女子ビームピストル60発に出場した羽田向日葵(立正大淞南高)が決勝で236・4点の日本新記録をマークして優勝した。日本記録の更新は2019年10月以来。同種目では広瀬天美(同)も3位に入った。
ビームピストルは光線銃で10メートル先の直径約15センチの的を狙う競技。予選は計60発(最高600点)で争い、決勝は1発10・9点満点で計24発を撃ち、スコアを競う。
17日の予選を2位(544点)で通過した羽田は、8人が出場した同日の決勝で序盤から大きくリード。最初の10発で自分がトップにいることを確認し「心に余裕が生まれた」といい、10点前後の点数をコンスタントにマークし続けた。最終的には、前日本記録(232・8点)を大幅に上回る記録で優勝を果たした。
埼玉県草加市出身で中学時代は家庭科部所属。高校からライフル競技を始め、JOCジュニアオリンピックカップなどで優勝を重ねてきた。日本記録更新について「リラックスして撃つことができた。今後も常にベストは尽くして、大会で優勝し続けたい」と話した。