カラフルな牛革のかばんを作る坂本奈央子さん。テーブル上の見本の通り、豊富な色から選べる=安来市柿谷町、レザースタジオナオ
カラフルな牛革のかばんを作る坂本奈央子さん。テーブル上の見本の通り、豊富な色から選べる=安来市柿谷町、レザースタジオナオ

 安来市柿谷町に工房を構える革職人坂本奈央子さん(31)はオーダーメードでカラフルな牛革のかばんを作る。牛革の種類や色はもちろん、糸の色も選べて「世界に一つのかばん」に仕上がる。「かばん一つでテンションが上がり、その人の印象が明るくなる。女性を輝かせるお手伝いをしたい」と語る。

 もともと革のかばんが好き。きれいな緑色のかばんで気分が明るくなったのをきっかけにオレンジ、ピンクなどの色物を集めるようになり、市販品にない色のかばんを求めて職人を志した。海外は革の色が豊富だといい、夫の仕事でタイに移住した2017年、革職人に弟子入りして修業。20年に帰郷し安来市内の自宅で制作を始めた。5月中旬に夫が営む「シェリーカフェ」の一角に工房「レザースタジオナオ」を移転した。

 牛革は、フランスの高級ファッションブランドに卸す皮革なめし業者から仕入れ、しわ模様や柔らかさの違う5種類を使い分ける。色は革の種類によって7~20色。縫うのに使う麻糸も44色を用意する。

 価格は3万5千円程度から。販路は主にインターネット通販で東京、大阪など都会地の客が多い。バーツごとの裁断といった下準備を済ませ、後は客の手で縫って組み立てるワークショップ形式の制作にも応じる。

 山陰両県の伝統工芸との連携に取り組む。竹細工や絣(かすり)の巾着、藍染めの糸などとそれぞれ組み合わせたかばんも手がけ、次は和紙とアイデアが尽きない。
 (桝井映志)

 (HP)レザースタジオ ナオ