衣類?雑貨?お酒?お父さんたちが喜ぶのはどんな贈り物なのか、意見を聞いた。
衣類?雑貨?お酒?お父さんたちが喜ぶのはどんな贈り物なのか、意見を聞いた。

 19日は「父の日」。父の日は母の日と比べ、カーネーションといった代表的なプレゼントがなく、何を贈ろうかと悩む人が多いようだ。リアルな「お父さんの意見」をプレゼント選びの参考にしてもらうため、身近なお父さんたちに父の日の思い出やプレゼントされてうれしかったものを聞いた。(Sデジ編集部・宍道香穂)

▷40代、多趣味なお父さん
 車やバイクが好きなので、メンテナンス用品や掃除グッズをもらうとうれしい。実際に娘がスポンジなど洗車用具をくれた時はうれしかった。コーヒーも好きなので、コーヒー関連のアイテムもうれしい。マグカップやコーヒーの抽出器具をもらうとありがたい。

▷50代、穏やかな雰囲気のお父さん
 何をもらってもうれしい。最近はポロシャツや靴下など衣類をもらっている。コーヒーや音楽が好きなのでマグカップ、コーヒー豆、音質の良いイヤホンをもらったこともある。振り返ると、自分の趣味嗜好をよく見て把握しているなあと思う。
 子どもたちが小さい頃にくれた手書きの手紙類は今でも保管している。今になって思えば、子どもの成長がうかがえる貴重なプレゼントだと感じる。

→父の日は何をプレゼントすれば良いか分からないと悩む人は多いが、父親がどんな趣味を持っているのか、何が好きなのかなど少し注意深く観察していると自然とアイデアが浮かぶのかもしれない。

父親の趣味や好きなものを観察していると、贈り物のヒントを得られるかもしれない

▷50代、ほがらかで優しいお父さん
 自分の息子はまだ幼いためプレゼントというよりは「言葉」がもらえたらうれしい。自分の父や妻の父には、子どもの写真でスライドショーを作り、DVDにして渡している。成長の記録にもなるし、喜んでくれている。息子が描いた絵も送ることがある。

▷40代、しっかり者で頼りになるお父さん
 手紙はやはりうれしい。絵や文字を書けるほど大きくなったのだなと感慨深い気持ちになる。どんな紙切れに書かれたものでも大切に保管する。幼いながら感謝の気持ちを伝えようとしてくれているのが伝わりうれしい。父の日ではないが、ホワイトデーに娘が手作りのお菓子をくれたことも印象に残っている。手作りのものや手紙はとりわけ子どもの成長を感じられてグッとくる。プレゼントとしては服や靴下など日頃身に着けるものをもらうとうれしい。「これ似合うと思うよ」と、自分で選ばないようなデザインのものをもらえると楽しい。

服や靴下など、日頃身に着けるものは実用的で喜ばれそうだ。

→なるほど。衣類は実用的だし、自分で選ぶ時はあまりデザインにこだわらない人も多いだろう。人に選んでもらったデザインは新鮮に感じるかもしれない。この機会に、お父さんに似合いそうなシャツやパジャマ、靴下などプレゼントすると喜ばれそうだ。また、手作りのプレゼントにこめられた思いをくみ取り、目頭が熱くなるお父さんは多そうだ。

この機会に、お父さんに似合いそうなデザインの衣類を贈ってみては

▷50代、ダンディーな雰囲気のお父さん
 子どもに経済的な負担がかかるのは嫌なので、あまり高いものはもらいたくない。Tシャツなど無理のない範囲で購入できるものをくれたらと思う。子どもが小さい頃は「マッサージ券」などをもらっていた。また、父の日ではなく誕生日だったが、プレゼントでもらった小銭入れは6~7年たった今でも使っている。メインで使っている長財布は小銭を入れると型崩れしてしまうため小銭入れがあると助かる。

→小物類もお薦めのプレゼントの一つ。財布を持っていても、小銭入れは持っていないという人も多いだろう。メインの財布がスリムな形で保たれていると、お父さんのおしゃれ度がグンと上がるはず。こだわりの小物はプレゼントにぴったりだ。また、子どもには経済的に無理をさせたくないとの親心にじんとした。

こだわりの小物は、おしゃれなお父さんへのプレゼントにぴったり

▷40代、爽やかでスポーティーなお父さん
 今年も缶ビールのセットが欲しい。お酒が好きなのでアルコール類をもらうとうれしい。子どもが小さい頃は似顔絵や手紙をくれていた。ひらがなが鏡文字になっているなど、かわいらしさの中に、一生懸命書いてくれたことが伝わりグッときた。成長し、手作りの品から市販品へと変わってきているが、それもまた「大人になったのだなあ」と成長を感じる。何より、毎年忘れずに何かをプレゼントしてくれることがうれしい。

→お酒が好きなお父さんにはやはり、アルコール類のギフトが喜ばれる。こだわりの日本酒、焼酎、ビールなどのほか、さまざまな種類のお酒が詰め合わせになったギフトを贈り、飲み比べてもらうのも楽しそうだ。お酒が好きな人は、プレゼントした酒を一緒に飲むのも喜ばれるかもしれない。

 ほかには「おいしい肉でパワーアップして仕事に励みたい」「一緒にごはんを食べに行きたい」「一緒に酒を飲みたい」といった声が上がった。食事や飲みの時間を共有し、たまにはゆっくり会話を楽しむのは、なによりのプレゼントかもしれない。子どもが成人したら一緒に酒を飲みたいと願うお父さんは多いと感じる。また、子どもにごちそうしてもらった思い出は強く心に残るだろう。「いつもありがとうの言葉だけで十分うれしい」という意見もあった。
 それぞれの好みにより、さまざまなプレゼント候補が挙がったが、どのお父さんも「何をもらってもうれしい」「プレゼントしようという気持ちだけでありがたい」と思っているようだった。

子どもの成長や気持ちを感じられる「手紙」は最も人気のプレゼントだった

 また、これまでに子どもからもらったプレゼントで心に残っているものとして「手紙」を挙げた人が多くいたのが印象的だった。生まれた時は赤ちゃんだった子どもが絵や文字を書けるようになるとは…と、成長を感じる大きなきっかけなのだと感じた。また、手書きの文字やイラストは、気持ちがこもっていることがよりダイレクトに伝わるのだろう。少し恥ずかしいかもしれないが、父の日をきっかけに、日頃の感謝の気持ちを手紙に記すのもいいかもしれない。