【松江】ヒノキやホウノキを彫って魚やカエルを描く「木彫彩色レリーフ」の作品展が松江市御手船場町のしまね信用金庫本店営業部ギャラリーで始まった。川で泳ぐコイや出雲ナンキンを生き生きと表現した作品など30点が並び、来店者の目を引いている。30日まで。入場無料。
「木彫彩色レリーフ」は松江市出身の神門重成さんが考案した彫刻の一種。技法を受け継いた「おちらと木彫会」(9人)が週に1回制作に励む。年に3回ほど作品展を開き、2023年には発足20年を迎える。
「鯉の滝登り」(縦70センチ、横27センチ)は掛け軸を参考にした作品。アクリル絵の具で彩色し、仕上げにニスを塗ってつやを出し、滝の流れや躍動するコイを表現した。また、花札の猪鹿蝶(いのしかちょう)や仏像を色鮮やかに仕上げた作品も並ぶ。
制作工程を説明するコーナーも設置し、会員で自営業の島谷幸吉さん(78)=松江市横浜町=は「多くの人に楽しさを知ってもらい、ぜひ入会してほしい」と呼びかけた。
午前9時から午後3時まで。 (井上雅子)