山口県阿武町で4月、町民463世帯に向けた給付金総額4630万円を、誤って1世帯の口座に振り込んだ問題が全国を騒がせた。金額の大きさもさることながら町が銀行との手続きに「フロッピーディスク(FD)」を使用していた点が話題になった。最近はめっきり見る機会が減ったFDだが山陰両県では現在も使われているのか、調べてみた。

 FDはパソコン用の記録媒体で、樹脂製の保護ケースに磁気ディスクが入ったもの。パソコン本体や外付けの専用読み取り機に差し込む形式で、特に1990年代に多く使われた。より記録容量の大きいCDやUSBメモリーの台頭に伴い、徐々に使われなくなった。阿武...