山陰中央新報の販売所でつくる山陰中央新報会(川村五朗会長)の第12回従業員大会が19日、松江、浜田両市であった。勤続5年から5年刻みの永年勤続表彰の238人が表彰を受け、組織のさらなる発展を誓った。
新型コロナウイルスの感染防止のため昨年に続き両市に分散して開催。永年勤続表彰のほか、険しい道を率先して新聞を配達した従業員や、配達をしながら民生委員として地元に貢献した従業員をたたえた特別表彰があった。
松江市千鳥町のホテル一畑では、島根県東部の販売所従業員ら43人が出席。川村会長は「新聞を配ることは気を配ること。読者が安心して新聞を広げられるのは皆さまの心配りのおかげだ」とあいさつ。
配達中に徘徊(はいかい)した老人を警察まで届けたり、縁石に乗り上げた車を手助けしたりして特別表彰を受けた高松販売所(出雲市)の尾添栄子さん(71)は「このような表彰が受けられてうれしい。今後も皆さまに貢献できるように頑張りたい」と話した。
浜田市黒川町の島根浜田ワシントンホテルプラザでは、県西部の販売所従業員ら26人が出席。勤続5年の表彰を受けた浜田東部販売所(浜田市)の佐々木薫さん(51)は「雨や雪の日の配達は大変だったが、新聞を待つ人のためを思って届けられた。体力が続く限り、これからも新聞を配り続けたい」と意気込んだ。
(宮廻裕樹、山本貴子)