【松江】涌田稔郎(わくだとしお)さん(67)=広島市西区=の切り絵作品展が、松江市玉湯町玉造の出雲玉作資料館で開かれている。涌田さんは玉湯町の出身で、初めて古里で個展を開いた。和紙で表現した名所の風景が会場を彩っている。30日まで。入場無料。
涌田さんは長年、造園業に従事した。設計で絵を描く機会も多く、デザインの学校に通った経験もあった。2021年から趣味にと切り絵を始めた。
個展にはA4サイズから縦80センチ、横60センチまでの作品20点を展示している。桜と赤目四十八滝(三重県)の風景は水の流れを和紙で表現し、明るい雰囲気に仕上げた。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」を参考にした切り絵も並ぶ。
涌田さんは「切り絵は作っている時に熱中できる。いろいろな方法を使って表現してみた。楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
午前9時~午後5時。月曜休館。 (古瀬弘治)