重い障害がある人を支える国の「重度訪問介護」サービスは、就労時に利用できない。働く間の水分補給やトイレなどの支援は、自己責任か雇用主のサポートに委ねられている。情報通信技術(ICT)の進歩で働く場が増える中、就労を阻む「障害」となっている。(吉田真人)

 東京都内のカフェ。松江市在住の三好史子さん(27)が、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を自宅から遠隔操作し、来店客の注文を取ったり飲み物を運んだりする。

 三好さんは筋肉萎縮などが起こる難病の「脊髄性筋萎縮症」を患い、日常生活のほとんどで介助が必要。21歳から重度訪問介護サービスを利用し、24時間ヘルパーの支援を受けながら1人で暮らす。

 オリヒメを開発するオリィ研究所が運営する都内のロボットカフェのほか、今春から神奈川、和歌山両県内の施設でも接客する。週1~3日、計3時間ほどの就労は、人間関係が広がり、社会性も身についた。

 本当はもっと働きたいが、制度の壁に...