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 大田市の石見銀山遺跡が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されてから2日で丸15年になる。当時を思い出すと、その価値が世界に認められるかどうか純粋に祈っていたのが、懐かしく感じられる。

 登録の可否を議論するユネスコの世界遺産委員会がニュージーランド・クライストチャーチで開かれた2007年6月28日、筆者は東京・永田町の国会議員事務所で、文化庁からの吉報を待っていた。現地にも先輩記者が行っていたが、号外を出すためにいち早く会社に「登録決定」を連絡する要員の一人だった。

 議論の焦点は、...