記者会見で島根県内の感染状況について説明する丸山達也知事=松江市殿町、県庁
記者会見で島根県内の感染状況について説明する丸山達也知事=松江市殿町、県庁

 島根県が5日、新型コロナウイルスの感染者数が1日当たり最多の755人に上ったと発表した。4日確認分。過去最多だった424人(7月1日)を大幅に上回った。6月18日に公表した出雲市内の事業所クラスター(感染者集団)を起点とした、オミクロン株の亜種「BA・5」の市中感染により、爆発的な拡大となっている。

 県内の保健所別でみると、出雲の410人が最多で、次いで松江226人。県央47人、浜田35人、雲南19人、益田12人、隠岐6人と続く。県は保健所の業務逼迫(ひっぱく)を受け、接触者調査の一部縮小を決めた。県東部に加え、広がりが見られる県西部でも飲食店の利用人数を「8人以下」とするよう求めた。

 居住地別は343人が調査中。判明分では松江市150人、出雲市96人、大田市、安来市各46人、浜田市33人、雲南市16人、益田市12人、隠岐の島町4人、飯南町3人、江津市2人、奥出雲町、西ノ島町、知夫村各1人、県外1人。

 4日までに松江市内の保育施設で25人、浜田保健所管内の高齢者福祉施設で7人、学校の部活動で5人、別の学校で11人の感染が確認され、松江市と県は300~303例目のクラスターに認定した。いずれも接触者が特定済みで、施設名は公表しない。

 4日時点の1週間の感染者数(人口10万人あたり)は435・1人。年代別区分(2日時点)は18歳以下が671・7人、30~49歳が500人と目立つ。感染拡大が子育て世代の家庭内で起こっていることがうかがえる。重症化リスクが高い65歳以上も97・4人に上った。5日午前0時時点の確保病床(371床)の使用率は32・3%で、3月12日以来の3割超となった。

 丸山達也知事は5日の記者会見で、家庭へのウイルスの持ち込みを断つ目的で、既に飲食店の「利用人数4人以下、2時間以内」とするよう要請している松江、出雲、安来、雲南各市に加え、他の15市町村は7日から「8人以下、2時間以内」とするよう求めた。
     (佐々木一全)