三瓶山をバックに鮮やかな黄色い花を咲かせるユウスゲ=大田市三瓶町
三瓶山をバックに鮮やかな黄色い花を咲かせるユウスゲ=大田市三瓶町

 夏の夕方に開花して翌朝しぼむ一日花「ユウスゲ」が国立公園・三瓶山西の原(大田市三瓶町)で咲き始めた。住民の手で20年以上前から植栽が続けられ、現在8200株になった。緑豊かな高原に鮮やかな黄色の花が彩りを添えている。
      (曽田元気)

 島根県のしまねレッドデータブックで絶滅危惧1類に分類される希少植物。「大田の自然を守る会」の伊藤宏会長(82)が西の原に自生する7本のユウスゲを見つけ、植栽や保全を続けてきた。近隣の小学校も加わり、この秋、目標としてきた1万株に達する見込みだ。

 曇天時は草原に明かりをともしたように開く黄色い花は、8月上旬まで咲く。晴れの日は午後5時ごろに満開となり、薄暗くなると花のいい香りを楽しめる。

 伊藤会長は「多くの人に楽しんでもらいながら、人の手を加えないと自然が守れない時代になっていることも知ってほしい」と話した。

 9日午後4時から2時間、観察会があり、伊藤会長らが講師を務める。夜はライトアップされる。観察会は参加無料だが、定員50人で、7日までに申し込みが必要。問い合わせは大田市環境政策課、電話0854(83)8069。