島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が26日、1033人、587人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。両県とも25日確認分で、鳥取県は1日当たりの感染者数で過去最多。松江市内の障害者福祉施設など両県で計11件(島根9件、鳥取2件)のクラスター(感染者集団)が発生した。両県で感染者各1人が死亡し、累計の死者数は島根38人、鳥取23人。

 島根県の居住地別の内訳は、松江市267人、出雲市253人、益田市75人、雲南市70人、安来市45人、浜田市39人、大田市23人、江津市20人、隠岐の島町14人、邑南町10人、津和野町7人、海士町6人、飯南町と知夫村各5人、吉賀町4人、奥出雲町と川本町各3人、美郷町2人、西ノ島町1人、県外11人、調査中170人。

 新たにクラスターが発生した松江市内の障害者福祉施設で20人、市立学校部活動で5人、出雲市内の医療機関で9人、隠岐保健所管内の高齢者福祉施設と浜田保健所管内の高齢者福祉施設で各5人、雲南保健所管内の医療機関6人、児童福祉施設3カ所でそれぞれ16人、9人、8人が感染。接触者は把握できており、名称は公表しない。県内のクラスターは累計406件。

 県松江合同庁舎2階の職員1人が感染し、26日の業務を縮小した。関係者の感染に伴い、出雲市内の放課後児童クラブ2カ所が当面の間、臨時休所。安来市立保育施設1施設が26、27両日に休園となった。

 鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子267人、鳥取市236人、倉吉84人。死亡した1人は90代の感染者で、死因は新型コロナ以外の疾患だった。

 クラスターは伯耆町の米子消防署伯耆出張所で8人、米子市の事業所で18人が感染。県内のクラスターの累計は242件。

 感染確認を受け、八頭町の船岡保育所、境港市のなかはま保育園が休所・休園。米子市の弓ケ浜小、加茂小、明道小、西保育園、ねむの木保育園、南保育園、倉吉市の西郷小で学年閉鎖や学級閉鎖など。八頭町の郡家東保育所は27日まで休園する。

 松江市、鳥取県、鳥取市が各1人感染者を取り下げた。累計感染者数は島根3万9082人、鳥取2万5383人。26日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)34・8%、鳥取(350床)26・6%。宿泊療養は島根43人、鳥取107人。自宅療養は島根6447人、鳥取3590人。重症者は島根3人、鳥取0人。
 (清山遼太、岸本久瑠人)