海水浴を楽しむ子どもたち=米子市皆生温泉4丁目、皆生海岸
海水浴を楽しむ子どもたち=米子市皆生温泉4丁目、皆生海岸

 山陰両県は1日、高気圧の影響で気温が上昇し、6地点で観測史上最高を更新し、このうち米子が38・9度で全国2位、境(境港市)と青谷(鳥取市)が各38・5度で3位となった。両県に熱中症警戒アラートが発表され、少なくとも14人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。2日も35度を超える猛暑日になると予想され、気象台が熱中症への厳重な警戒を呼びかける。

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 松江、鳥取両地方気象台によると、観測史上最高を更新した地点は米子、境、青谷のほか、塩津(鳥取県大山町)37・5度、倉吉36・3度、海士(島根県海士町)35・9度。
 最高気温はほかに松江37・5度、鳥取37・3度、出雲37・1度などで、両県全29地点のうち20地点で35度以上の猛暑日となった。

 米子市の皆生海岸は同日、多くの家族連れでにぎわった。京都府京田辺市から家族9人で訪れた小学4年生、松村心春さん(9)は「とても暑いけど、水が冷たくて気持ちいい」とはしゃいでいた。

 松江消防を除く両県の消防によると、10~90代の14人が熱中症の疑いで救急搬送された。浜田市の60代女性の容態は不明だが、搬送中に意識はあったという。

 JR木次線は午後、宍道駅のレールの温度計が規制値(57度)に達し、宍道駅ー木次駅間で約3時間にわたり運転を見合わせた。普通3本が運休するなど約50人に影響が出た。

 気象庁によると、午後6時現在、全国914観測点のうち30度以上の真夏日になったのは648地点で、35度以上の猛暑日はうち220地点に達した。

 2日の予想最高気温は鳥取、米子、松江38度、浜田、西郷(島根県隠岐の島町)35度。島根、鳥取両県に熱中症警戒アラートが発表されている。
 (小引久実、柴田広大)