鳥取県屈指の観光地・鳥取砂丘の目の前に、新たなランドマークがお目見えした。日本を代表する建築家の隈研吾氏が設計し建設を進めていたカフェが完成し、5日に記念式典があった。砂丘が臨めるテラス席を備えた特徴的な外観で、20日にオープンする。
大型ドライブイン・鳥取砂丘会館(鳥取市福部町湯山)が敷地内に建設した。旧福部村時代の地名の高浜にちなみ「タカハマカフェ」と名付けた。
2階建て、延べ床面積は約190平方メートル。隈氏が手がけ、東京五輪・パラリンピックのメイン会場となった新国立競技場と同じく木の良さを生かし、鳥取県産木材で耐震や耐火に強い直交集成板(CLT)をふんだんに使った。事業費は約3億円。
96席を設け、地上約9メートルの高さにある屋上のオープンテラスからは砂丘や日本海が見える。特製コーラ、鳥取和牛のハンバーガー、梨の果肉をトッピングしたかき氷など地元産品を使ったメニューも味わえる。
式典に出席した隈氏は「登ってみたくなる形を意識した。注目されるランドマークになってほしい」と期待した。
営業時間は午前9時半~午後6時半、年中無休。11日にプレオープンする。
(岸本久瑠人)