国家が国費で行う葬儀を国葬と呼んでいる。1926年の国葬令で法的に規定されたが、それ以前の右大臣岩倉具視の葬儀(1883年)で成立し、内大臣三条実美の葬儀(91年)で形式が完成したと言える。

 岩倉の病状が悪化すると、政府は生前から諸外国の例を調査し、国葬を制度化しようと...