自然の中で夕日を楽しむ「サンセットテラス」の会場=出雲市大社町日御碕(出雲観光協会提供)
自然の中で夕日を楽しむ「サンセットテラス」の会場=出雲市大社町日御碕(出雲観光協会提供)

 日本遺産「日が沈む聖地出雲」の中心地、出雲市大社町日御碕の夕日を楽しむ企画「サンセットテラス」が8月の週末限定で始まった。出雲観光協会が国立公園内にハンモックを設置し、美しい夕日をはじめ波の音や潮風とともにゆったりとした時間を提供する。新型コロナウイルスの感染が再拡大したため、近場での非日常体験を提供し、地域の魅力の再認識にもつなげたい考え。

 日御碕は石造りの灯台として海面からの高さ日本一を誇る出雲日御碕灯台や日御碕神社など観光スポットが多数あるのに加え、大山隠岐国立公園、島根半島・宍道湖中海ジオパークに指定されている。豊かな自然環境を感じてもらおうと、飲食しながらゆっくりと水平線に沈む夕日を眺める旅行プランを企画した。

 開催は8月の毎週金、土曜の午後5時~7時半で、3日前の事前予約制。地元で作ったイカ焼きや魚介類のフライなどおつまみや飲み物を日御碕ビジターセンターで受け取り、ハンモックやデッキチェアが設置された指定場所に移動する。

 ハンモックは環境省の許可を得て設置し、国立公園でくつろげ、手ぶらで参加できる。担当する足立彩子さん(32)は「きれいな夕日を見ながら普段の生活から少し離れた空間でのんびり、リラックスしてもらいたい」と呼びかけた。

 参加料は1人3千円で、2人以上で申し込む。定員は各日10人。問い合わせは出雲観光協会、電話0853(31)9466。
     (月森かな子)