【西ノ島】島根県西ノ島町の浦郷地区で16日朝、先祖の霊を送るお盆の行事「シャーラ(精霊)船送り」があった。各家庭から寄せられた盆旗で彩られたシャーラ船は約200人が岸壁で見守る中、浦郷漁港から送り出された。
シャーラ船は、よしずと稲わらを使って10日がかりで製作。約11メートルの2本の帆柱には「南無阿弥陀仏」と手書きされた多数の盆旗が飾り付けられた。
3人の住職が経を唱えた後、地元の中学3年生が乗り込んだ船が湾内をえい航され、霊を西方浄土へ送った。
天草秀雄区長(74)は「強風が予想されたが、なんとかご先祖を送れて一安心した」と話した。17日朝には同町美田地区でもシャーラ船が送られる。 (鎌田剛)













