「みなと生徒会」の打ち合わせに集まった3団体のメンバー=境港市上道町、市民交流センター「みなとテラス」
「みなと生徒会」の打ち合わせに集まった3団体のメンバー=境港市上道町、市民交流センター「みなとテラス」

 鳥取県内で活動する民間3団体による、高校生ら若者たちと地域をつなぐ事業「みなと生徒会」が、境港市上道町の市民交流センター「みなとテラス」で始まる。イベントを通じて地域の魅力に触れながら、まちづくりを支えるグループの結成や関係人口の拡大につなげる。

 共同で企画運営に当たるのは、学生でつくる「境港新青年団発足プロジェクトWakey(ウェイキー)!」、高校生への進路情報提供に取り組む学生らの「みなみかぜ文庫」、米子市で自習スペースを運営する「フロムモチベーション」(森下泰行代表)。

 図書館や多目的ルームなどを備える7月開館のみなとテラスを拠点とし、若者が進路について考える場、好きなことを表現できる場としてのイベント、地域で挑戦できる環境づくりなどに取り組み、中高生の「境港でやりたい」という気持ちを育む。

 中心メンバー6人がオンラインで準備を重ね、16日の最初の顔合わせで、9月末から12月初旬にかけてイベントを3回、高校生とのオンラインミーティングを2回開くことを確認。早速、施設内にいた高校生らに参加を呼びかけた。

 ウェイキーの井田敦大代表(20)=島根大3年、境高出身=は「高校生らが活躍できる楽しい場をつくり、青年団発足につなげたい」と話した。みなみかぜ文庫の治田遥花代表(22)=広島大4年、米子東高出身=は「(高校生が)先輩とも会える場にしたい」と輪を広げる事業展開を思い描いた。(松本稔史)