<短歌>

 ◇吉田短歌会(雲南市)

暖房のきく部屋に居て足を延ばし茶事をし居れば寒さ吹っ飛ぶ 阿部 知代

凱旋の提灯行列思わせて信号を待つ車列の尾灯 今岡 静子

節分会豆撒きならぬ豆くばり鬼もマスクの二月二日 景山 智子

壁たたく暴風雪の音はげし真夜に起きてガラス越しに見つ 横木 早苗

雪かむるハウスに眠る大根を給食用に五十キロ抜きつ 日野 弘子

節分に法衣春めく僧の経は里雪解かし春をよぶなる 吉原...