真新しくなった北惣門橋=松江市殿町
真新しくなった北惣門橋=松江市殿町

 松江城山公園と松江歴史館前を結ぶ木造の「北惣門橋」が老朽化に伴う架け替え工事を終え、通行できるようになった。従来は一般車両も通行可能だったが、新橋は歩行者の安全確保と橋の長期保全のため、一部を除いて禁止とする。

 内堀に架かり、歴史館付近にあった家老屋敷と城内をつないだ橋はかつて、アーチ状だったことから眼鏡橋とも呼ばれる。江戸時代は木造橋、明治時代以降は石橋と変遷し、直近は江戸時代の絵図や発掘調査を参考にヒバ材を使って1994年に復元した木造橋だった。

 長年の風雨で橋脚は腐食するなど老朽化が激しく、市は今年5月から通行止めにし、約1億5千万円をかけて架け替えた。新橋は県産のスギとヒノキを使った全長19メートル、幅4・6メートルで、1日に開通した。

 通行は歩行者と自転車のほか、緊急車両、許可車両(城山内居住者ら)に限定する。バイクは手押しで渡ることができる。
      (片山大輔)