厚生労働省は8月30日に待機児童の状況を公表した。今年4月1日時点での全国の待機児童数は2944人と前年比2690人減となり、4年連続で減少して過去最少となった。

 安倍晋三政権が待機児童対策を目玉政策にした2013年から急ピッチで保育園がつくられた。認可保育園など行政が認める保育園を利用できる定員は、13年の約229万人から22年は約304万4千人へと、この9年で75万人以上増えた。未就学児の人口に占める保育園の利用率は、13年の35・0%から22年は50・9%と上昇。総務省の「労働力調査」を見ても、25~44歳の女性の就業率が12年の67・7%から20年は77・4%に上がっており、働きながら子育てをする世帯の増加ぶりが分かる。

 保育園の整備が進んだこと、...