8月の南極は明るい時間が少しずつ長くなり、第63次南極地域観測越冬隊(沢柿教伸(たかのぶ)隊長)は野外活動を本格化させている。遠征した昭和基地の南約50キロのスカルブスネスでは、標高400メートルの巨大な岩峰「シェッゲ」に接近。真冬ならではの距離感の絶景を目に焼き付けた。

 「景色が大きすぎて、距離感がつかめない」。大岩壁を前に、設営隊員の光野和剛さん(40)=NE...