運動不足解消のため夕食後に続けているウオーキング。部活帰りや塾に通う高校生ともよく擦れ違う。先日、大通りを歩いていると横道から勢いよく自転車が曲がってきた。高校生か、ヘルメットを着用していない男性。思わず立ち止まると、自転車は大きく膨らんで曲がり、事なきを得た。
その機敏性は若さによるところが大きいだろう。一方で、若さによる経験のなさが、曲がり角でもためらいのない運転につながっていると思う。五十路前のこちらは、恐らく自転車でさっそうとよけることはできない。何より、何度か事故寸前のヒヤリハットを経験しており、曲がり角では減速するか停止する。
省みれば学生の頃、親から夜光反射たすきをかけるよう度々促されたが、「大丈夫、見えるでしょ」と取り合わなかった。若さゆえの過信と経験不足だった。いざ、運転する身になれば、夜間の歩行者は本当に見えにくいことが分かる。
改正道交法により来年4月1日から16歳以上は、自転車の交通違反に反則切符(青切符)が切られる。スマホを使用する「ながら運転」など事故につながりやすい違反の反則金は1万2千円だ。前段の高校生が、あのヒヤリハットを経験則にルールの徹底を心がけ、青切符を切られないことを願うばかりだ。
30日まで秋の全国交通安全運動。涼しくなってウオーキングの歩調が早まりそうだが、安全には気を付けて励みたい。(衣)













