島根県内の特産品や観光をPRするイベントが17日、東京都大田区の大岡山北口商店街であった。出雲市のコンサルタント会社が企画し、県内5市町の14企業・団体が出店。アナゴの骨のせんべいや、松江農林高校の生徒によるサツマイモペーストを使ったオリジナル菓子など、自慢の逸品を売り込んだ。
新型コロナウイルス禍で対面販売の機会が減る中、島根の隠れた魅力を伝えようと、コンサルタントや地域おこしに取り組むスプレッドリンク(出雲市)が企画。代表取締役の矢野俊人さん(65)が大田区と10年以上関わる人脈を生かして、試行的だった3月に続いて実施した。
松江農林高校3年生4人は、老舗和菓子店・彩雲堂(松江市)と共同開発した菓子で、サツマイモペーストを団子に合わせた「7つの恋の誓い」150セットを初めて販売。改良に向けたアンケートも実施し、11月の本格販売に備えた。
当初2日間の日程が雨の影響で17日のみとなったが、出雲市産の新米が完売するなどにぎわった。商店街近くに住む会社員の泊正典さん(58)は「松江市出身で懐かしさがある。島根になかなか接する機会がないので、興味を持つ人も多いと思う」と話した。
(原田准吏)