迫力いっぱいに「葛城山」を演じる都神楽団の団員=広島市南区、広島駅南口エールエール地下広場
迫力いっぱいに「葛城山」を演じる都神楽団の団員=広島市南区、広島駅南口エールエール地下広場

 広島市中心部で島根、広島両県の伝統芸能「神楽」の魅力を伝えるイベント「神楽の日」が23日、広島駅南口エールエール地下広場(広島市南区)で始まった。初日の出演6団体のうち、都神楽団(島根県美郷町)は土蜘蛛(つちぐも)退治の「葛城山」を迫力いっぱいに演じ、喝采を博した。25日まで。入場無料。

 4月に浜田、邑南、美郷の1市2町が加わった広島広域都市圏(3県28市町)のうち、石見神楽、芸北神楽などが伝わる12市町でつくる「神楽まち起こし協議会」が開催。3日間で島根県5団体を含む計18団体が、伝統の舞を披露する。

 都神楽団は四天王の土蜘蛛退治で、白い煙や、赤く光る鬼の目などの華やかな演出が観客を呼び、あらかじめ用意された200席では足りず立ち見が出た。木村武団長(60)は「ゆくゆくは今回知ってもらった方々に、町をぜひ訪れてほしい」と話した。 (新藤正春)