明治期の1885年にしょうゆ製造専門の「安本醤油店」として創業し、現在はみそやドレッシングの製造販売も手がける。交流サイト(SNS)の投稿などをきっかけに、香りが特徴の燻製商品が、品切れ状態が続くほどの人気商品に成長。従業員数や製造ラインも増やし、新商品開発と合わせてさらなる販売強化を図る。
2014年、自社で最初の燻製商品「くんせいしょうゆ」を発売した。
「全国のしょうゆ消費量は毎年3~5%減少しており、売り上げ向上にはインパクトのある商品が必要と考え、鳥取県内の機械メーカーの協力を得て開発した。煙を含んだ空気を液体に直接送り込む独自の燻製法を採用し、購入者からは卵掛けご飯やパスタに合うといった評価をいただいた。翌年、東京であった大規模展示会に出品したところ、全国のバイヤーや料理人からも注目を浴び、県内がほとんどだった取引先が北海道から沖縄まで拡大した」
会社公式ツイッターの投稿をきっかけに、40人だったフォロワー数が一夜で6万人まで増え、商品の知名度も上がった。
「フォロワー数が40人に到達した20年の夏、...
【WEEKLY FACE】食卓に笑顔届ける商品開発 燻製シリーズが人気商品に / 安本産業(株)(松江市東津田町) 社長 安本隆政氏
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