【益田】江戸時代から続くとされる益田市・益田地区伝統の「ますだ祇園まつり」が、同市本町の益田小学校などであった。新型コロナウイルス禍の影響を考慮し、7月から9月に開催時期をずらした2カ月遅れの「夏祭り」。輪投げやスーパーボールすくいなどの露店、石見神楽のステージ、打ち上げ花火もあり、地元住民らでにぎわった。
益田地区の事業者などでつくる益田商店会(田原裕司会長、42事業者)が、例年の2日間から1日に短縮し、3年ぶりに開催。
校庭は輪投げやスーパーボールすくいなどの出店、たこ焼きやクレープなど屋台がずらりと並び、浴衣姿の小学生らが列を作った。体育館のステージでは地元の石見神楽久々茂保存会が神楽舞8演目を披露。近くの益田川土手から465発の花火が夜空を焦がした。
家族と共に初めて訪れた同小2年の山本和心美(なごみ)さん(7)、妹さくらちゃん(4)は「輪投げやスーパーボールすくいが楽しかった」と声をそろえた。篠原剛志実行委員長(45)は「無事に開催できてよかった。夏の恒例行事として絶やさないよう続けていきたい」と話した。
(藤本ちあき)