【松江】災害時に人命救助を担う「レスキューロボット」のコンテストで5年ぶり2度目の優勝を果たした松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)の学生がこのほど、松江市殿町の島根県庁に丸山達也知事を訪ね、ロボットで救助する様子を披露した。
松江高専は2010年から毎年出場する。今回は「母性」をテーマにダミー人形(全長30センチ)を持ち上げる爪の部分を工夫した。審査では母親が赤ちゃんを包むように優しく救助する構造が高く評価された。
丸山知事を前に、主将で機械工学科3年の中尾匠さん(18)と設計・製作を担当した5年の沼本祐輝さん(19)はロボットを実際に動かし機能を解説した。
沼本さんは「自分が設計し、組み立てたロボットがいい評価をいただけてうれしい」と喜び、中尾さんは「コンテストは団体競技。メンバーに感謝したい」と話し、丸山知事は「立派な成果をあげられた」とたたえた。
コンテストは1995年に起きた阪神大震災を契機に、2000年から開催。今年は8月中旬に神戸市内であり、予選を突破した14チームが参加した。
(青山和佳乃)