橋本 典之（大阪ガス提供）
１３日に台湾で開幕する野球のＵ２３ワールドカップ日本代表に、大阪ガスの橋本典之外野手（２２）＝出雲高－慶応大＝が選出された。初めて日の丸を背負って臨む国際大会に向け「自分をアピールしたい」と意気込んでいる。
身長１６６センチ、体重７０キロ。小柄ながらパンチ力のある打撃に加え、守備や走塁も高いレベルでこなすプレースタイルは同じ大阪ガス出身でプロ野球・阪神の近本光司選手に似通う。
経験を重ねるごとに練習の意図や目的をより強く意識するようになった橋本が今春の大阪ガス入社後にテーマに掲げたのは「自分のスイングを打席の中で完結させる」。高いレベルのプレーに加え、「１球に対する執着心」に刺激を受けながらアピールを続けた結果、新人ながら１番打者に定着し、都市対抗大会にも出場した。
高校時代に甲子園に出場し、大学では２度の日本一を経験。代表入りは目標とするプロ入りに向け、力を示すチャンスになる。侍ジャパンのユニホームに初めて袖を通すことに「プレッシャーを感じる面もある」と不安をのぞかせながらも「海外選手との対戦を通じて、野球の視野を広げていきたい」と成長の糧にするつもりだ。
大会には、韓国やメキシコなど１２カ国・地域が出場。２グループに分かれて総当たり戦を行うなどして、上位２チームを決め、２３日に決勝を行う。 （原暁）
