悪質商法・特殊詐欺撃退モデル地区の指定書を受け取る本田貢久会長=出雲市湖陵町二部、湖陵コミュニティセンター
悪質商法・特殊詐欺撃退モデル地区の指定書を受け取る本田貢久会長=出雲市湖陵町二部、湖陵コミュニティセンター

 出雲市と出雲署の悪質商法・特殊詐欺撃退モデル地区に湖陵地区が指定され、このほど出雲市湖陵町二部の湖陵コミュニティセンターで指定式があった。地区で市生活消費者センターと連携して啓発講座を開くなどし、被害の未然防止を目指す。指定期間は2023年3月末まで。

 指定を受け、地区ではこのほか、コミセンに被害防止を呼びかけるのぼりを設置し、地区内の全世帯に啓発グッズを配布する。地区住民約30人を前に指定書を受け取った湖陵町区会連合会の本田貢久会長(71)は「地区内の10区の連携を強め、啓発活動を進めたい」と話した。

 席上、出雲署の秦昭博署長が市職員を装った還付金詐欺や携帯電話の利用料金未納名目の架空料金請求詐欺が多いと紹介。式後、出雲市塩冶地区の住民有志でつくる「あげそげ塩冶福祉座」が還付金詐欺の手口を寸劇で伝え、注意を喚起した。 (佐野翔一)