日本一過酷な石段マラソンとされる「第44回一畑薬師マラソン大会」(出雲市、山陰中央新報社主催、NPO法人ひらたスポーツ・文化振興機構、出雲市スポーツ協会雲州ひらた支部共催)が30日、出雲市小境町の一畑薬師山上駐車場を発着点に開かれる。参加者を島根、鳥取両県在住者に限定した前回より69人多い909人がエントリー。大会を前にコースの見どころを紹介する。
10キロ、5キロ各コースの男女・年齢別15クラスで行われる。スタート時や競技中の混雑緩和を図るため前回に続き「ウェーブスタート方式」を導入。午前11時から順次スタートする。
2コースとも一畑薬師山上から標高差約300メートルのつづら折りの坂を一気に下る。スピードに乗って他者を引き離したい気持ちになるが、両脚にかなりの疲労がたまる。
勝負の後半に向け、序盤でいかに下半身へのダメージを減らせるかがコース攻略の鍵になる。
2・8キロ地点で南北に分かれる。南下する10キロコースは、宍道湖を眼前にした一畑電車・一畑口駅まで駆け、山上のゴールへ向けて折り返す。ラスト2・2キロはなだらかな上り。ゴール前の1キロに名物の「1138段」が待ち構える。
各クラスのトップ集団は例年、段を飛ばしながら駆け上がる。その一方で、選手の多くは膝に手を当て、歯を食いしばり、石段に挑む。今年も「気合で駆け上がるぞ!」「自己ベスト更新!」などの意気込み、メッセージが大会本部に寄せられている。
新型コロナウイルス禍で中止となった第42回大会を除く、全43回連続出場を予定するのは男性2人。団体賞の対象となる5人以上のエントリーは19団体で、千鳥印刷(松江市)の17人が最多となっている。
コロナ禍の状況を踏まえて山陰両県在住者のみだったエントリーも、今回は制限を設けず、福岡、千葉など19府県から参加予定のランナーが、日頃鍛えた健脚を競う。
<10人以上の団体出場チーム>
千鳥印刷 17人
島根中央信用金庫 13人
平田走ろう会 12人
暖だんe-Tax 12人
山陰ランクラブ 11人
コスモ建設コンサルタント 10人
<お願い>
◇新型コロナウイルス感染防止のため、選手はガイドラインを確認し、大会本部が定める感染対策に従って行動してください。
◇円滑な大会運営のため係員が指示する駐車場をご利用ください。会場付近は混雑が予想されます。参加者や応援の方は車を相乗りしていただくか、一畑電車をご利用ください。
◇東部工業団地駐車場(250台)と湖遊館駐車場(500台)からシャトルバスで無料送迎します。一畑電車をご利用の場合、一畑口駅からもシャトルバスで無料送迎します。山上までの所要時間は東部工業団地駐車場・一畑口駅は10分、湖遊館駐車場は20分となります。
◇無料シャトルバスは東部工業団地、湖遊館発がともに午前7時から10時までの間(一畑口駅からは最終午前9時40分ごろ発)、帰りの一畑薬師山上発は午後0時半から2時半までの間、約20分間隔で運行します。