プロレスイベントを主催する山口周平実行委員長(右)と「鳥取だらずプロレス」のCOW佐伯さん=松江市末次町、松江市役所
プロレスイベントを主催する山口周平実行委員長(右)と「鳥取だらずプロレス」のCOW佐伯さん=松江市末次町、松江市役所

 新型コロナウイルス禍で疲弊する商店街を熱いファイトで盛り上げようと、松江市内の商店主らが11月3日、市市民活動センター(松江市白潟本町)でプロレスイベントを計画する。試合を前にレスラーたちは「燃える闘魂を注入し街を元気にしたい」と意欲を燃やす。観戦無料。

 鳥取県を拠点に活動する社会人プロレス団体「鳥取だらずプロレス」のメンバー14人が、タッグマッチを含む4試合で対戦する。会場に縦横6メートル四方のリングを設置し、善玉、悪玉レスラーが笑いあり、激しさありの肉弾戦を繰り広げる。

 松江市白潟地区の商店主ら有志でつくる実行委員会が主催し、菓子店・彩雲堂社長の山口周平委員長と、悪玉レスラーの佐伯智秀さん(38)=リング名・COW佐伯=が26日、市役所で上定昭仁市長に告知した。

 佐伯さんは「地元の人に元気と勇気を与えられるような白熱した試合を見せたい」と意気込み、故・アントニオ猪木氏の現役時代を思わせる、赤いタオルを首に巻いた山口実行委員長は「プロレスは生身の体がぶつかり合い迫力がある。エネルギーを受け取ってほしい」と観戦を呼び掛けた。

 上定市長は佐伯さんに古典的なプロレス技のコブラツイストと卍(まんじ)固めを決め「松江でプロレスは珍しいので、にぎやかなイベントになってほしい」と期待した。

 午後1時から入場整理券を配布し、同2時から試合開始。イベントは松江市の補助金50万円を活用して開催する。
      (片山皓平)