【雲南】三刀屋高校掛合分校(雲南市掛合町掛合)の1年生が4日、地域で親しまれる掛合太鼓の演奏に挑戦した。地元の文化を継承しようと練習を続けており、息の合ったばちさばきを披露した。
掛合太鼓は1982年に島根県を会場に開かれた、くにびき国体で旧掛合町が相撲の会場となったことを契機に始まった。町民一丸となって取り組んできたものの、少子高齢化により担い手が減っていた。
生徒は地域の課題を調べる授業を通し、地元の文化を残し伝えようと太鼓演奏に挑むことを決め、10月に練習を始めた。
4日、学校近くの掛合体育館であった文化祭で1年生約30人がそろいの法被姿で登場。「やー」と声を上げながら豪快に太鼓をたたき、熱演した。
藤原杏寿華(あすか)さん(15)は「みんなで協力してできてよかった。いろいろな場で演奏したい」と話した。
掛合分校の文化祭は5日もあり、生徒が育成に携わった米の販売などがある。
(狩野樹理)