「地域創生と共に考える日本の未来」と題し、元衆議院議員のコメンテーター金子恵美さん(44)が6日、雲南市加茂町宇治のラメールで講演した。新型コロナウイルス禍が日本のデジタル化の遅れを浮き彫りにしたとし、ウィズコロナ、ポストコロナ時代は「地方創生とデジタル化の融合が必要」と強調した。
金子さんは地方創生に絡み、デジタル活用の事例として観光客の行動をデータ化し観光案内に生かす金沢大の取り組みなどを紹介。地方創生の鍵を握るのは、年齢、性別、障害の有無を問わない多様な人材の活用だとした。
エネルギーや環境問題とも関連付け「脱炭素化を進めていく必要がある」と強調。再生可能エネルギーを「地産地消」する米子市の取り組みなどを紹介したほか、発電コスト、温室効果ガスの排出抑制、安定供給の観点を示しながら「エネルギーについて少し考えてほしい」と呼びかけた。
中国地域エネルギーフォーラム(広島市)が主催し、山陰中央新報社が共催。約120人が耳を傾けた。12月4日付の本紙で詳報する。
(山本泰平)