島根県邑南町内に生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオをモチーフにしたお菓子「ハンザケ饅頭(まんじゅう)」ができた。クルミで目を、口はあんこで表現した愛嬌(あいきょう)のあるまんじゅうは、町の新しい名物商品になりそうだ。 (糸賀淳也)
町内の農事組合「雲井の里」組合長の神田恵介さん(79)と妻の一恵さん(71)が、新型コロナウイルス禍で売り上げが減少した産直市「ふれあい市場雲井の里」(邑南町井原)を盛り上げようと作った。
地区内の古民家でそば打ち体験を提供する神田さんが成形を、生地は一恵さんが担う。生地は小麦粉と邑南町日和産のエゴマを使った2種類。エゴマは生地がしっとりして黒っぽく、オオサンショウウオに近い見た目に仕上がる。包装紙には町の施策A級グルメにあやかり「A級銘菓」と銘打った。
神田さんは「手づくりなので同じものは一つもない」、一恵さんは「邑南町にハンザケ饅頭があることを知ってほしい」と呼びかけた。
2個入り330円。箱入り3個で550円。「雲井の里」で購入できる。電話0855(95)1726。