島根県邑南町上亀谷の瑞穂ハンザケ自然館が行う国の特別天然記念物・オオサンショウウオの調査で、自然界の個体は飼育展示される個体に比べて大きくならないことが証明された。2015年以降、3度発見された同じ個体の大きさを測定したところ、7年たっても全長が変化していなかった。一方、飼育展示されている個体は30年以上たってもいまだ成長を止めずに大きくなっている。オオサンショウウオの成長期はいつまでなのか。(邑南通信部・糸賀淳也)

オギン(左)に寄り添うダイゴロウ=2021年9月、島根県邑南町上亀谷、瑞穂ハンザケ自然館

 同館が町内の出羽川で行う調査で、15年11月、18年8月、22年9月に発見された同じ個体の全長を測ったところ59センチで変化がなかった。体重は15年に1・1キロだったのが7年で300グラムほど増えていた。町内で新たに見つかった個体にはICチップを埋め込んで記録しており、...