里芋カレーを手にする椿福義さん=島根県津和野町後田
里芋カレーを手にする椿福義さん=島根県津和野町後田
里芋焼酎「妹山」を手にする長嶺常盤さん=島根県津和野町笹山
里芋焼酎「妹山」を手にする長嶺常盤さん=島根県津和野町笹山
里芋カレーを手にする椿福義さん=島根県津和野町後田
里芋焼酎「妹山」を手にする長嶺常盤さん=島根県津和野町笹山

 島根県津和野町の秋を代表する特産の里芋を使った焼酎やカレー、コロッケといったメニューが町内で続々と提供され、注目を集めている。

 規格外の里芋を使った里芋焼酎「妹山(いもやま)」(720ミリリットル入り1800円)を提供するのは、同町笹山の農業、長嶺常盤さん(72)。益田市の酒造会社に委託して10年前から製造している。まろやかな口あたりで飲み応えがあると好評だ。町内の道の駅や小売店で販売している。

 商品名の妹山は、国の天然記念物に指定されている「青野山」(標高907メートル)の別名で長嶺さん方の裏山だ。長嶺さんは「笹山の里芋栽培を継続する一環として焼酎の商品化を思い立ち販売免許も取得した」と話す。

 焼き肉をメインとする同町後田の無国籍料理店「かめりあ」の椿福義さん(73)は5年前から、笹山の里芋を使ってオリジナル料理「里芋カレー」(850円)とジャガイモの代わりに里芋を使った「里芋コロッケ定食」(900円)を考案し、観光客に好評だ。

 カレーは里芋がゴロゴロ入って独特の粘りとうまみがルーにマッチしている。椿さんは「芋煮として人気の食材を使って新しいメニューを考えた。多い日は30食出る」と薦める。

  (青木和憲)