山本隼年さん(中央)が紹介する運動を体験する児童たち=出雲市佐田町須佐、須佐小学校
山本隼年さん(中央)が紹介する運動を体験する児童たち=出雲市佐田町須佐、須佐小学校

 出雲市佐田町一窪田出身で、パリ五輪の日本代表女子ラグビーチームでS&C(ストレングスアンドコンディショニング)コーチを務めた山本隼年(はやと)さん(43)=流通科学大准教授=が16日、須佐小学校(出雲市佐田町須佐)の児童に体力づくりのためのトレーニングを紹介し、将来について助言をした。5、6年生や保護者ら約80人が聴いた。

 S&Cコーチは選手のパフォーマンスを上げるためにトレーニングを指導する。山本さんは2024年1~8月にコーチを務めた。山本さんは窪田小(現須佐小)の卒業生で、高校まで佐田町で過ごした。

 柔軟性や持久力に課題があるという児童に、ももの前後の筋肉を伸ばすストレッチや、ワニやアザラシなど動物の動きを取り入れた「ZUU(ズー)トレーニング」を紹介。児童は指導を受けながら体験した。

 自身のキャリアやオリンピックでの様子も紹介し、将来の夢について「正しいことを継続すればかなう。苦しい時に立ち上がることができるかどうかだ」と伝えた。

 ラグビーを見るのが好きという6年生の土谷蘭さん(12)は「夢は頑張ればかなうという前向きな気持ちになれた」と話し「運動は1週間に2回は頑張りたい」と笑った。

(片山皓平)